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不妊治療と仕事を両立するヒント

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不妊治療と仕事の両立、毎日本当にお疲れさまです。

不妊治療は、時間とお金と体力を賭けた命のギャンブルです。

いつ通院になるか分からないから、仕事に穴をあけないよう精一杯やり、
周囲に遠慮しながら休みをとって、
通院して、長い待ち時間、先の見えない治療に心身疲弊して、
通院ごとに飛んで行く諭吉さん・・・
治療の進み方に、一喜一憂。
何のために不妊治療を続けているのか、
治療を続けてどうなるのか、
もうやめたいと思うこともありますよね。

仕事を辞めようか、パートタイムに転職したら、
治療に専念できるんじゃないかと思うこともあるでしょう。
不妊治療経験のあるキャリアコンサルタントから、
不妊治療と仕事の両立について、アドバイスです。

(1)不妊治療に必要なのは、時間とお金

 

時間とお金が、どちらもたっぷりある状態は難しいから、困るんですよね。
フルタイム勤務の場合、収入は多いが、労働時間が長く、通院時間を取りにくい。
パートタイム勤務の場合、勤務時間は少ないけれど、休めば給料が減る。
専業主婦の場合、時間に余裕はあるけれど、パートナーの収入による。

どれも一長一短です。時間とお金は反比例します。
そして、時間も、お金も、減ると精神的に余裕がなくなります。
たとえば、フルタイム勤務から、パートタイム勤務に変更したとすると、時間は増えるけれど、収入が減るので、不妊治療の軍資金が減ります。
たとえば、タイミングから体外受精にステップアップしようかという時は、軍資金が桁違いに増えます。貯蓄はあるか、パートナーの収入はどうか、生活費を削ることはできるかなども、検討材料になります。

 

(2)フルタイム勤務のメリットは、人事制度が豊富なこと

 

フルタイム勤務のメリットは、人事制度が豊富なことです。
フレックスタイム制度を使って、朝早くに出勤して、仕事を終わらせてから、病院に行くとか。不妊症による病気休暇を取るとか、休職して、数年後に復職できる制度があるとか。テレワーク勤務ができる職場もどんどん増えています。

人事異動を希望することもできるでしょう。たとえば、出張の多い部署から、内勤業務へ。チームプレーの現場から、個人プレーの現場へ、など。予定が立たない治療や通院と、両立しやすいポジションに変えてもらうのも、ひとつの手です。

人事制度って、あまり知られていませんが、使われていない制度もあります。使い倒すくらいの気持ちで、一度、人事部門を尋ねることです。
すべての人事制度を使い果たしたけれど、それでも駄目なら、次の選択肢を考える上でも、後悔なく次へ進めます。

 

(3)周囲に申し訳ない気持ち

 

急な休みが続くことで、周囲に申し訳ない気持ちが募って、退職を考える人もいます。フルタイムで、残業も休日出勤もバリバリこなしてきた方ほど、休みが続くことに罪悪感を覚えるんです。ただね、仕事と何かを両立しながら「困ったときは、お互いさま」の気持ちで、働くことはできないでしょうか?

小さい子供を抱えて仕事と両立する人、老親の介護をしながら仕事をしている人、がんの治療を続けながら仕事をしている人も居ます。高齢化社会がさらに進みますから、すべてを仕事にささげて働ける人のほうが、ますます少数になります。

今は、あなたが不妊治療で休みがちになっているでしょう。でも、職場にいるときは、ほかの人のサポートを買ってでるとか。「この仕事はできます!やります!」とできることは進んでやるとか。「困っているときは、お互い様だよね」という相互尊重の気持ちをもつと、働き方も意識もちがってくるものです。

不妊治療を経験しているあなたが、部下をもったり、マネージメントする立場であれば、すばらしい管理職として、周りから信頼を得られるのではないでしょうか。

 

不妊治療とフルタイム勤務を両立するのは、大変です。私も顕微授精をしながらフルタイム勤務していました。朝から採卵の手術を受け、麻酔がさめて、タクシーを飛ばして職場に戻って、仕事したりしていました。息を切らして職場にもどって上司に謝ると、うつ病経験者の上司は「大丈夫か、ちょっと一息ついてからにしたらどう」と優しい言葉をかけてくれました。この言葉に、涙が出るほど癒されました。

フルタイムだからこそ、人事制度、働き方を再検討する価値はありそうです。また、不妊治療の病院はどんどん増えていますから、治療がひと段落着いたときに、ほかの通院先がないか、土日や夜間に診療してくれる病院はないかを検討してみましょう。

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