メンタルも、立場も、弱くても成功できるのが起業
「起業家のイメージは?」とアンケートをとると、必ず上位に挙がるのは「自信がある人」だ。
●自信がある人が、起業するのだ。
●でも私は起業したいけど、自信がない。
●だから、自信をつけるために、自分にハクをつけたり、資格をとろう。
こんな風に「弱い自分に、強い武器と鎧を身につける」のが起業準備だと思われやすい。
私自身が、昔そう勘違いしており、資格ジプシーの時代が長かった。
起業して丸5年経ち、実は、全く逆だと、今なら断言できる。
「自信家」が起業したら、堕ち、朽ちるだけだ。
公立幼稚園の養護教諭であり、会計年度職員だった、にしむらゆかさん
約3年前の2021年5月、会計年度職員だった
にしむらゆかさん
は「公務員として、コミュニティカフェを運営する際に、お客様から場所代を受け取って良いか?」を相談されるため、私のコンサルを初利用していただいた。
その後、公務員ネクストキャリア講座を受講いただき、起業を学び、コンサルを利用頂きつつ、2022年3月末に、公立幼稚園をご退職。2022年4月から起業して、民間企業でのヘルパーのお仕事をしながら、起業を少しずつ大きく育ててこられた。
現在は「会食恐怖症の就活成功をサポートする人」としてビジネスを立ち上げ、会食恐怖症の方に特化した就活講座と、会食恐怖症の克服支援カウンセラーの活動をされている。
この会食恐怖症の方むけのビジネスを始めたのは、にしむらゆかさん御自身が、社会不安障害である会食恐怖症の当事者であるからだ。
ゆかさんは、今も人前で食事をすることが苦手な会食恐怖症の症状をもちつつも、起業して、たくさんのお客様や仲間から頼られる存在だ。
世間一般からみれば「メンタル弱い人」「ワーキングプアの非正規公務員」と、思われるのかも知れない。
インタビュー動画を見ていただければわかるが、ゆかさんは「自信家」とは程遠い、謙虚のかたまりのような方だ。
起業家に必要なのは、謙虚さと、行動と、前向き発想力
先日、横浜市で経営者向けの研修会に参加した。全国各地から集まった起業家と30名ほどと会った。半年間の活動報告をして、先輩経営者から指導をうけるスパルタなものだ。私も、発表してケチョンケチョンに指導された(笑)
そんな起業家の集まりに参加したり、起業スクールの外部講師も経験したりして、法務省退職後の5年間、たくさんの起業家にお会いして、見えたことがある。
成長する経営者、応援される起業家には、特徴がある。
- 謙虚さ
- まず行動する
- どうすれば出来るか?の前向き発想
反対に、低迷する、反感持たれてファンがつかないのは
- 傲慢さ
- 口だけ態度だけで行動しない
- どうせダメ、自分は無理の、後ろ向き思考
このような特徴があった。学歴が高くても、公務員として出世街道に乗っていても、低迷する3つに当てはまれば、お客様もファンも離れていく。
にしむらゆかさんは、謙虚で、行動する方で、どうすればできるか?の前向き思考と、工夫力が素晴らしいのだ。
これから、もっともっと、たくさんの人に応援されて、着実にビジネスも、御本人も成長されるのだろうなと、私は確信している。
まとめると、起業は「メンタル弱い」「公務員としての立場が弱い」人でも、成長する3つの条件を満たすならば、結果がでる。
むしろ、自信がないから、謙虚に学ぼうとするし、学んだことを誰よりも早く多く行動して、自分のチカラをつけようとするし、できないことを、どうやったら出来るようになるか?という発想が生まれるのだ。
実際に、にしむらゆかさんが、成長する3つの条件をどのように満たしているのか。また、在職中から起業準備を進めたのか、退職後に起業して実際どのような生活を送っているのか、インタビューで詳しくお話しいただきましたので、ぜひご覧下さい。
YouTube「公務員から起業までの準備プロセスと、退職後の実際をにしむらゆかさんにインタビューしました」
一歩、職場の外に出れば、正職員と会計年度職員の違いなんてない
このブログ読者さんにも、昔のゆかさんのにように、会計年度職員の方は多くいらっしゃることでしょう。
「私は、会計年度職員だから、正職員の方がいるような、安彦のセミナーやコンサルを受けるのは、気が引ける・・・」とか思ってませんか?
私は、正職員とか会計年度職員とか、職場のなかで使われる名称なんて、職場外に出たら、一切関係ないです。どちらも、職場を出たら、収入がないのは同じだから、立場を問わず「自力で稼げるチカラ」をつける必要があると思ってます。
なぜなら、私の母が、非正規公務員を20年も続けたからです。昔は、会計年度職員とは言わず「期限付き」「非常勤」とか言って、立派な呼び名すらなかったのよね。
学校事務職員の正職員だった母は、父の転勤についていくために、30歳で退職を余儀なくされました。その後、教育費を捻出するために、40代で学校事務職員になるのだけれど、「産休・育休・病休代替」の「期限付き任用」の門戸しかなかったのです。電話一本で、必要な時だけ呼ばれ、必要がなくなれば、切られるし、足掛け20年働いても、昇給はなし。
正職員のサポートをしながら、仕事は正職員と同じなのに、給料は上がらず、立場は不安定。そんな母を見て育ったんです。
だから非正規公務員の大変さ、気の遣いよう、辛さ、理不尽さを・・・理解できるとは到底思わないけれど、身近には感じているという訳です。だから、会計年度職員や非正規の方も、遠慮せずに、気持ちと興味があれば、セミナーやコンサルを利用してくださいね。
にしむらゆかさんのように、自分の気持ちに蓋をせず、人生の扉を自分で開くきっかけに、私を使っていただけたら、嬉しいです。