キャリコン試験対策

キャリコン面接試験で失敗しやすい3パターンと対策法

2018年11月28日

この記事は、失敗の3パターンと、試験官の質問3パターンのマトリックスをそれぞれ解説しています。

口頭試問 失敗A

しっかり聞けなかった

失敗B

クライアントと一緒にぐるぐる

失敗C

クロージングできず

良かった所と悪かった所は? 箇所を絞って自己開示 キャリコンの戦略や見立てを説明 時間があればこうしたかった
クライアントは何を悩んでいた? クライアントの主訴をそのまま答える
クライアントの問題点は? クライアントの認知の傾向や、改善することで前に進めそうなポイント

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キャリコン面接試験で陥りがちな3パターン

どれだけキャリコン養成講座を受けても、キャリコン試験準備や練習を重ねても、試験のロールプレイで「上手くできた!」と思えることは少ないです。練習でも難しいのですから、本番は3倍難しいと考えて「うまく行かなかった」状態を想定して、先に口頭試問に備えちゃいましょう

キャリコン面接試験で、失敗する3大パターンはこれです。

失敗A クライアントの言うことが理解できなかった、しっかり聞けなかった

失敗B クライアントと一緒に問題をぐるぐるして、突破口(戦略)が見出せなかった

失敗C 時間内にクロージングまでたどり着けなかった

ABCの失敗パターンごとに、口頭試問でどう挽回するかを解説します。

キャリコン試験:口頭試問は、挽回のチャンス!

ロールプレイが終わった後の試験官の口頭試問は、「挽回」の場面です

自分のロールプレイを振りかえり「本当はここでこうしたかった」と伝えられるチャンスです。とにかく、思ったことは、遠慮なくすべて話すことです。試験官は敵ではなく、受験者が何を言いたいかを察してくれ、キーワードを拾ってくれる”助っ人”なのです。

とはいえ、口頭試問にすらすら答えられる人も、いません!全神経を集中させてロールプレイに臨み、終わってすぐに口頭試問ですから、混乱していて当然なんです。支離滅裂でも、質問と離れた話でもいいのです。言葉数が少なければ、試験官が挽回させてあげようと思っているのに、拾うものがなくなってしまうのです。感じたまま、整理しなくてもいいので、とにかく話し始めましょう!!10分の口頭試問の持ち時間がきたら、タイマーが教えてくれますので、時間は気にせずに。言わないよりは、言うほうが100倍、合格に近づきます

試験官の質問は、3つしかない

キャリコンの試験官がロールプレイについて聞くことは、3つです。

Q1 ロールプレイで良かったところ、悪かったところを言ってください。

Q2 クライアントは何を悩んでいたと思いますか?

Q3 あなたが考えるクライアントの問題点は何ですか?

それぞれの質問について、対策を考えましょう。

 

Q1 ロールプレイで良かったところ、悪かったところを言ってください。

◎良かったところは、具体的に、遠慮せず、堂々と言おう!

良い例「クライアントが言っていた○○という言葉を、丁寧に繰り返しました。」「普段、面接後半になると、あいづちを省いてしまいがちなので、今日は最後まであいづちを意識してできました」などです。

単に「繰り返しができました」「あいづちができました」というより、意識して取り組んだ感じがありますよね。キャリコンの技法を具体的表現にすることで、ロールプレイの詳細を覚えていることや、自分の面接の傾向を把握していることなども、試験官に伝わります

◎悪かったところは、失敗のABCパターン別に考えましょう

失敗A クライアントの言うことが理解できなかった、しっかり聞けなかった。

緊張していて聞けなかった、クライアントの話している内容が理解できなかった、腑に落ちなかったなど、キャリコンがクライアントを理解せぬままに、面接を進めてしまった場合です。

まずは、キャリコンとして自分がロールプレイの間、どういう状態だったかを表現します。「緊張して、クライアントの言葉が耳に入ってきませんでした」とか「クライアントの言う意味が理解できていませんでした」などです。

次は、本当ならこうすべきだった、という最善策を話します。たとえば「クライアントの△△ということが理解できていませんでした。今振り返ると”あなたの言っていることは、こういう意味ですか?”と確認すればよかったと思います。」とか、「今振り返っても、クライアントの感情が理解できません。上司や先輩にスーパーバイズを受けて、次回の面談に臨みます。」などと答える方法があります。

 

失敗B クライアントと一緒に問題をぐるぐるして、突破口(戦略)が見出せなかった

普段なら、具体的な展開ができるのに、キャリコン試験中となると頭が真っ白になって、傾聴で精一杯だった、クライアントと一緒に堂々巡りしてしまったパターン。私も何度も経験があります。

キャリコンの頭の中でどういう堂々巡りがあったのか、どういう選択肢を想定していたのか、そのまま試験官に伝えるのです。「選択肢としては、労働時間を減らすことや、なぜ仕事にやりがいを感じているのかを聞こうと思ったり、クライアントは、どんな結婚観や仕事観をもっているのかにも興味を持ちました。ただ、ロールプレイのなかでは、どこを切り口に戦略を立てるか考えあぐねて、時間になってしまいました。」と伝えたら、試験官はキャリコンの考えや戦略が見えてきますから、採点に反映できるわけです

失敗C 時間内にクロージングまでたどり着けなかった

これは簡単です。「クライアントの話をじっくり聞くことに集中して、時間管理ができませんでした。もし、続きができるならば、○○について確認して、△△の情報提供をしたいです。」など、これから時間があったら、どう展開させたかのシュミレーションを答えれば良いのです。

 

Q2 クライアントは何を悩んでいたと思いますか?

これもシンプルです。クライアントが主訴としていたことを答えます。面接の冒頭で、クライアントが述べた言葉をそのまま引用しましょう。

Q3 あなたが考えるクライアントの問題点は何ですか?

これは、キャリコンの見立てを問う質問です。クライアントの主訴の背景にあり、解決しないと先へ進めないこと、です。

あびこ
例えば、このような傾向です。

AかBかで、迷っているが、両立や他の方法を模索していないこと。

自分ひとりで解決しようと頑張っていて、周囲が見えていないこと。

やってみなければ分からないのに、経験せずダメだと決めつけていること

ある情報を鵜呑みにして、多角的に検討できていないこと。

現在の問題にフォーカスして、長期的な展望が持てていないこと

自分より、他者を優先し、主体性が乏しいこと

自分の希望を考えて、周囲との折り合いを欠いていること

キャリコン面接対策のまとめ

「ロールプレイが完璧にできた!という人はいない」

「試験官は敵ではなく、助っ人」

「口頭試問は挽回のチャンスだから、準備しよう」

 

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目次

1 面接前の準備
(1)睡眠をとる
(2)表情筋をほぐす
(3)パワーポーズ
2 面接の序盤(関係構築と傾聴)
(1)姿勢と表情で、信頼関係を構築する
(2)場面設定は不要
(3)傾聴
3 面接の中盤(掘り下げと検討)
(1)今までの取り組みを認める
(2)結論をいつまでに出すか?
(3)掘り下げに行き詰ったら
4 これだけはやってはいけない
(1)ジェンダーバイアス
(2)クライアントに寄り添いづらいケース
5 面接の終盤(具体的展開)
(1)進捗状況を確認する
(2)今までの問題解決を応用する
(3)クロージング
6 最後に

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