引っ越し歴15回

「引っ越しで人生を変える」番外編:子供のメンタルケア

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kindle「引っ越しで人生を変える」に掲載しなかった、子連れ引っ越しの話です。

子連れの引っ越しで最も避けたかったこと

私の引っ越し歴15回のうち、子連れでの引っ越しは1回だけ。2017年が初めてでした。子連れの引っ越しで、最も気に掛けたことは、子供のメンタルケアです。

・子供が、引っ越しというライフイベントを理解できるように。

・子供が、前の家の環境と離れることを理解できるように。

・子供が、新しい家の環境に早く慣れるように。

なぜ、この3つを気に掛けたかというと、私が子供時代に引っ越ししたとき、難しかったことだからです。実は、私の15回の引っ越し歴のうち8回が、10歳以下で経験したものです。父親の仕事の関係で、0歳(札幌→苫小牧)、1歳(苫小牧市内)、2歳(苫小牧→コスタリカ)、3歳(コスタリカ→苫小牧)、4歳(苫小牧→室蘭)、6歳(室蘭→函館)、9歳(函館→札幌)、10歳(札幌市内)と引っ越ししました。

私の親は、いまだに言います。私が引っ越しする度に、

「前のオウチに帰るーーー!!」と絶叫して泣いたと(笑)

私自身、記憶にないのですが、子供心に馴染んだ家と離れることは嫌だったのでしょう。小学校時代の転校2回も、友達との別れ、授業の進み具合が違ってついていけなくなったことなど、苦しい記憶があります。今振り返ると、環境への適応力をつける絶好の機会だったと思うのですが、子供なりに大変でした。

そんな私自身の経験をふまえて、今回初めて子連れで引っ越すことになり、子供のメンタルケアは、一番気に掛けたポイントでした。ですが、このことは「引っ越しで人生を変える」には掲載していません。本の読者のうち、引っ越しを理解できない小さな子連れ引っ越しのことを知りたい方は、ごく一部だろうと思ったので、本文から割愛したのです。そこで、ここで番外編としたのです。

引っ越し前の子供のメンタルケア

ポイントは「子供と一緒に体験する」です。

一番最初に不動産仲介屋さんの店頭を訪ねた時から、4歳児と2歳児を連れて行きました。「お母さんね、新しいお家を探しに行こうかと思うんだけど、一緒に行きたい人?」と言うと、2人とも「ハーイ!!」(こういう言い方をすると、乳幼児は反射的にイエスですよね・笑)散歩を兼ねて、物件探しスタートです。

正直言うと、子供を預けて、大人だけで行動する方が、何倍も効率的です。仲介スタッフさんとの話し合いも、物件見学も、子連れだと時間がかかるし、話も中途半端になったりします。それでも、子供達だって新しい家の住人になるのですから、物件の好き嫌いの意見を言ってもらいたいなと思いましたし、物件探しのプロセスに立ち会った方が「何かが起こっているぞ、経験のないことをしているぞ」と臨場感を味わうことができ、幼いなりにも心の準備になるのだと考えました。ですから、ここは時間を掛けてでも連れて行くことにしました。

不動産屋さんにキッズコーナーがあった!

これは予想外でした。

初めて訪ねた不動産仲介業者の店頭に、小さなキッズフロアが用意してあり、おもちゃで遊べ、DVDが上映されていました。大人にはお茶、子供にはジュースや飴が出され、子供達は大喜びです。不動産屋のスタッフさんも、幼い子供がいると見て分かりますから、子供が騒いでも階下を気にしなくて済む1階を提案してくれたり、洗濯物が多いから物干し場が広いことや、ベビーカーや三輪車の置き場所を考えてくれたりしました。子供達がキッズコーナーで遊んでいられる時間が短いので、話もテンポよく進めてくれました。

キッズコーナーやジュースの効果は大きく、子供達はお気に入りの場所になりました。日を改めて「〇〇のお姉さんのところに遊びに行こう」と言っても、喜んでついてきてくれました。

物件見学の注意点:交通手段とトイレ

物件見学にも子供達を連れて行きました。子供達は、家具類がない広々とした家を走り回って楽しんでいました。キャーキャー騒ぐ子供達がいて、窓を開けたら、周囲に子供の声が聞こえるか?ドアを閉めて音が漏れないかなども、その場で確認できました。

子連れでの物件見学の注意点は、移動手段です。大人だけだと、不動産屋さんの車に同乗して物件まで移動することができますが、子供達のチャイルドシートやジュニアシートの用意がないので、子連れだと同乗での移動ができません。見学場所までの移動は自分たちで行い、現地集合することになります。

また見学する物件では、水道も電気も止まっているので、トイレが使えません。見学先で、子供がトイレに行きたいと言い出して、慌てて近くのコンビニまで走ったことがありました。衛生面からオムツ交換も断られるだろうと思い、見学前に車を止めて車内でオムツ交換を済ませたこともありました。

子連れでの物件見学は、年齢にもよりますが、我が家の場合は、半日で2軒が精一杯でした。また、1つの物件を見終わるごとに、子供にも感想を聞きました。「今のお家、どうだった?」と聞くと、「床がスベスベだった」「タンスで、かくれんぼできた」「お月様が見えた」「あんまり好きじゃない」など、子供なりに感じたことを伝えてくれました。物件の絞り込みには、子供達がポジティブな反応を示した家を選びました。大人と同じく、子供も良い印象を持った家に住める方が、転居後の快適さや適応度が違うだろうと考えました。

保育園の転園先探し

引っ越し関連で、子供達を連れて行かなかった唯一の場所は、保育園です。我が家は自治体の認可保育園に通っているので、転園は自治体の許可がないと行えません。転園申し込みにあたって、5つの園を見学しましたが、全て私だけで行きました。

理由は「転園先は、自分たちで決められるものではないから」です。引っ越し先の物件は、自分たちに選択権があります。気に入れば契約、気に入らなければスルーすれば良いです。ですが、保育園の場合、自分たちが気に入っても自治体や保育園の定員などで入れないことがほとんどです。もし、子供達を見学に連れて行って「気に入ったけれど、入れない」「気に入らなかったけれど、入園許可」という事態が考えられます。なので、必要以上に期待を持たせないよう、子供達は転園先が内定した後に、初めて連れて行きました。

ただし、転園のプロセスは説明をしていました。「新しいお家に住んだら、今の保育園が遠くなっちゃうんだ」「新しいお家が決まったら、新しい保育園も探すんだよ」「今、市役所の〇〇さんが、新しい保育園を選んでくれているんだ」「新しい保育園には、トーマスやメルちゃんはいるかな?」「新しい保育園に行くときには、今の保育園には行かないよ。お友達や先生とはすぐに会えなくなっちゃうから、サヨナラ言うね」などなど。子供が理解できるような語句を使って、事実をそのまま伝えました。いきなり、転園すべてを説明すると混乱すると思ったので、引っ越しの進み具合に合わせて、少しずつ、少しずつ、説明を増やしていきました。

結果として、4歳児は、ほぼ現実を理解して、以前の保育園ともサヨナラの挨拶ができ、新しい保育園に転園することができました。2歳児も、どこまで理解していたか分かりませんが、上の子と一緒に転園したので、きょうだいがいる心強さはあったと思います。もちろん、転園先の環境や生活リズム・先生・友達などに慣れるには、1~2ヶ月かかりました。ただ、産休・育休明けの「入園」よりは「転園」のほうが、スムーズでした。保育士の先生方が言うには、前の園で「保育園での生活リズムに慣れていたから」が大きいとのことです。

荷物の搬出・搬入の子供ケア

「子供と一緒に体験する」のは、荷物の搬出・搬入も同じです。特にトラックが来る直前や当日は、はっきり言えば、子供がいると作業が滞ります。安全面でも不安があります。ですが、「荷造りして、トラックに色々積み込んで、家がからっぽになって、新しいお家に運ぶ」というプロセスを、できる限り見てもらいました。実際、家財道具がなくなっていく様子は、大人が体感しても、ドラマチックな場面です。子供なりにも、緊張したり、舞い上がったりしながら、見ていました。

引っ越し先が遠くて見られない場合

転勤など多くの場合は、引っ越し当日まで時間がなく、現地を下見することもない場合が多いでしょう。そんな時は、子供に声掛けをして、ネットで現地の写真や動画を見たり、転校先の学校や保育園のサイトなどで、できるだけ引っ越し先の情報を共有しましょう。子供も、大人と一緒に、現地の情報を得ながら、心の準備をするのです。

また、荷造りも、子供達の心の準備に役立ちます。4歳児と2歳児には「もう遊ばないオモチャは、新しいお家には入れられないから、サヨナラしようね。サヨナラするオモチャは、こっちの箱に入れてね」と伝えました。すると、私よりも数段、断捨離上手でした(笑)親としては「〇〇さんから頂いたぬいぐるみだ」等としがらみを感じる品も、子供には由来は関係なく「もう遊ばない、もう好きじゃない」でバッサリと断捨離。お見事でした!子供自身も、荷造りしたり、片づけを任せられることで、当事者意識が芽生えたようです。

まとめ

子供にとっても、引っ越しは大きなライフイベントであり、転機です。そのうえ、大人が引っ越しで落ち着かないのですから、普段よりもさらに不安定になります。だからこそ、大人が「一緒に乗り越えようね、協力してね」というスタンスで、子供と情報や体験を共有しましょう。きっと、大人が想像するより遥かに、理解力と適応力を発揮してくれることでしょう。

そうそう、新居で落ち着くまでは、一緒の部屋で眠り、子供の気持ちの安定を最優先にしましょう。大人も、慣れない場所だと、眠れないですもんね。


最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

マインドマップで人生を元気にする☆あびより。

 

【追記】新しい環境に飛び込んだ子供のメンタルケアについては、

第2弾「新しい環境にとまどう貴方へ!対人関係開拓術」に拡大版を載せました↓↓

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