介護と仕事を両立させるためのセミナーを受けました。
セミナー内容は2本立てでした。
(1)高齢化社会・介護制度・認知症に関する実例について(ニチイ学館)
(2)介護に関する人事労務制度について(人事制度担当者から)
受講した理由は、
キャリアコンサルタントとして、ぜひ知っておきたかったのと、
私の両親も70代。今は元気だけれど、遅かれ早かれ当事者になる介護問題。
まったく知識がないので、興味津々でした。
セミナーの内容をマインドマップにまとめました。
一番の感想は「思ったほど怖くないな」です。
私がもともと抱いていた介護のイメージは、
「とにかくお金がかかる」「介護する側もされる側も、精神的・肉体的に辛い」でした。
ニチイ学館の方のお話では、超高齢化社会で、介護は身近な問題。
高齢者が高齢者を介護する「老老介護」は当たり前。
介護施設のスタッフ求人をかけると、応募者の中心は60代以降で、
40~50代の応募があると「若い!」という感覚なのだそうです。
お元気な80代から「介護のボランティアがしたい」という応募があるとのこと。
「認認介護」にんにんかいご、初めて知りました。
認知症の方が、認知症の方を介護することを「認認介護」というのだそう。
「遠隔介護」高齢者が遠方にいて、家族が時折通いながら介護をする形。
航空会社でも「介護帰省割引」があるのだそうです。
電気やガスの使用状況や、電気ポットから、見守りできるサービス。
クリーニングや宅急便で安否確認できるサービス。
様々な業種の企業が、介護のサポートサービスを提供していて、今後もさらに拡大するでしょう。
介護は突然来る。焦って仕事を辞めないこと。
セミナーで繰り返し伝えられたメッセージは、
「介護は突然来るけれど、焦って仕事を辞めないこと」でした。
ケガや病気によって、介護は突然来る。
「私が面倒を看なければ!」と焦って仕事を辞めるのが一番損なこと。
(1)自治体や地域包括支援センターに介護について相談すること。
(2)職場の人事担当者に、介護で使える制度について、確認すること。
一人で抱え込まず、(1)と(2)の相談で取れる対策を考えれば、仕事と介護の両立は可能。
モデル例も出されました。
要介護2の母親を介護しながら、フルタイムの仕事と両立させている例です。
月額の自己負担金が2万円弱となっていました。
これを見たら、何とかなりそうだと安心しました。
キャリアコンサルティングの現場でも、
「育児と仕事の両立」「介護と仕事の両立」が大きなテーマです。
2時間のセミナー、大きな収穫でした。