本と著者の情報:佐藤オオキさんとnendo
佐藤オオキさん、nendoという会社を経営するデザイナーさんです。
私が説明するよりも、格好いい作品を見て頂くほうが、早いですね。
会社HPそのものが、ギャラリーのようです。惚れ惚れします。
nendo http://www.nendo.jp/
なぜ読んだのか?佐藤オオキさんのデザインした作品が格好よかったから。
作品写真を見ているだけで、テンションがあがります。
シンプルで、華があり、印象深いデザインはどんな人が、どうやって作っているのか?
しかも超スピードで仕事をされるとなると、興味しんしんです。
内容は、
・速度を上げて仕事をする
・400のプロジェクトを同時進行する
テクニック本であり、マインドセットを記した哲学書でした。
なぜ「スピード仕事術」が必要なのか?
なぜスピード仕事術が必要かというと、顧客のため&自分たちのため。
顧客満足度を最大にするためには、スピードが不可欠。
顧客を大事にすることは、自分たちを大事にすることにつながる。
スピードを上げて仕事をすることがゴールではない。
スピードを上げて仕事をしたことによって生まれた時間を、顧客と自分たちのために使うことが時間の有効活用なのだ、というメッセージでした。
方法:スピードアップには決断を早くする
仕事を加速する方法は、決断を早くすること。
イメージでいうと、スーパーマリオの前に、クリボーが来た時、どうするか?
じっくり考えて・・・いるはずはない。
飛び越えるか、踏みつぶすか、二つに一つを瞬間的に決断する。
ビジネスにおいての決断も、時間をかけるよりは、間違っていいからとにかく早く決断する。
早く決断すればするほど、もし間違っていても、フォローする時間が増える。
「スピード仕事術」で生み出した時間の使い方
スピード仕事術で生まれた余裕の時間をどう使うか?
例えば、海外からのオファーがありそう、でもまだ確定じゃない、という段階。
佐藤オオキさんは「声を掛けてくれてありがとう!まずは現地見に来た!」とタイでもフランスでもすぐに会いに行くのだそうです。
普段から、仕事を高速で片づけて、時間と心身に余裕があるからこそ、できること。
これだけで、クライアントはハート鷲掴みされますよね。
ライバルとも差をつけられる。
実際に現地を見て、クライアントの話を聞いて、作り上げたアイディアは、ライバルより質が高くなる。
結果的に、仕事を請け負うことができる。
クライアントは、「この人なら、もっと仕事を頼みたい」と思い、良い評判や紹介につながって、ビジネスチャンスが広がっていく。
これが、クライアントと自分たちのためになる「スピード仕事術」。
佐藤オオキさんのビジネスマインドや実践例が、ありありと伝わってきました。
んもう、デザイナーとしてもスーパープレイヤー、商売人としても最高って、すごい!!な1冊でした。
他の著書も読んでみたい!