相談内容

出所後の生活:塀の中から出て一番始めにやることは?

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刑務所から出所した人が、一番始めにすること

  • 出所当日のあるある トップ5
  • 刑務所に戻りたくないなら、行動を変える
  • 刑務所から出て、やるべきこと3つ

出所当日にやること トップ5

第1位 甘いものを食べる

男性の刑務所でも、女性の刑務所でも、受刑中のお菓子類は超人気。特別な日のサービスメニューで、お盆・正月・祝日、誕生会くらいしか食べられません。昔は刑務所用語で「あましゃり」と呼んだそうですが、現代はこの言葉を使う人は少なくなりました。

刑務所スィーツは、スナック菓子ではなく、ドーナツとか、カステラなどが多いです。受刑中ストレス溜まり、甘いものが欲しくなるけれど、なかなか食べられない。砂糖に飢えた受刑生活から、出所後すぐにコンビニスイーツをまとめ買いしたとか、ミスドでドーナツを10個買って、一気に食べ過ぎて具合が悪くなったとか。出所後あるあるです。

第2位 タバコを吸う

刑務所内は完全禁煙。タバコは吸えません。受刑中は何年も喫煙できているのに、出所後の一服で、また喫煙者に戻ります。数年ぶりのタバコは、美味しいというより、クラクラするという人が多いです。

出所直前は、緊張から睡眠不足になる人が多いです。睡眠不足の身体に、久しぶりに車や電車に乗って乗り物酔いもしやすくなります。そこにニコチンが入ると、さらに具合が悪くなる人も多いです。受刑前より、格段にタバコの値段が上がっていますから、受刑を機に禁煙できれば良いですね。

第3位 酒を飲む

出所を祝って、パッと一杯やろう!という人も多いです。刑務所から、帰る地元が遠い場合、電車の中で祝杯をあげる人もいます。家まで待てない、駅のキオスクでワンカップや酎ハイをグイっとする人は、アルコール依存症傾向があります。出所という現実の恐怖に、シラフでは向き合いたくない気持ちなのでしょう。仮釈放の場合は、保護観察所への初回面接まで我慢です。

家族や友人が「出所祝い」と称して宴会を用意したりします。出所当日にアルコール飲む人は、再犯率が高く、再犯までの期間が短いです。アルコールそのものは、違法性のないものです。現実と向き合えない辛さ、依存性物質への自制心がなかったり、断る力の乏しいタイプです。

出所当日にお祝いするなら、コーラでもジュースでも、十分美味しく感じられます。アルコールを飲みたいなら、就職が決まってからとか、自分で稼いだ給料が入ってから、と思える人なら今後期待大です。

第4位 携帯やスマホを契約する

出所後すぐに、スマホ契約とか機種変更する人もいます。人との連絡手段の復旧が最優先というタイプです。人とつながっていないと、不安で仕方がなかったり、「俺がいない間に好き勝手やってたんじゃないだろうな?」というジャイアンのような人。

自分が受刑していた間に、周りの人たちはどうしていたのか気になって仕方がなく、受刑中のブランクを取り戻すかのように、必死に連絡を取ります。要は、受刑前の生活に戻ろうとする人なので、こちらも再犯率高いです。

就職活動や仕事を始めるなら、連絡先としてスマホを持つのは必要かもしれません。格安SIMで費用を抑えたり、受刑前の番号とは違う番号に変えることで、再犯の確率はグッと低く抑えられます。

第5位 床屋や美容院に行く

昔は、男性の出所者の髪型は坊主頭で、見た目ですぐに分かったのですが、今は、出所が近づくと、髪を伸ばして社会に出た時に分かりにくいようになっています。

それでも、刑務所内の床屋なので、おしゃれとは程遠い髪型です。「まずはサッパリしたい」と床屋に行ったり、カラーやカットのために美容院に駆け込む人もいます。出所当日に行く人は、見栄っ張りで、外面を整えることで頭がいっぱい。良くも悪くも、自分が大好きなタイプです。

刑務所に戻りたくなければ、行動を少しでも変える

トップ5に入った、酒も煙草もスマホの再契約も、共通点は「受刑前の行動パターンに戻る」行動だということです。受刑前=犯罪をしていた真っ最中のこと。

酒も煙草もスマホの契約も、それそのものは犯罪行為ではありません。でも、犯罪をしていた当時の生活習慣を取り戻すということは、元の自分に戻ること。生活習慣が戻り、人間関係が戻り、考え方が戻り、犯罪にまた近づいていくことになります。その後の行動を替えなければ、元の自分に戻ります。

家族や周りも、本人との関わり方を変えると、再犯確率は低くなります。たとえば、今まで小遣いを渡していたなら、額を減らす、今まで連絡を一切取って来なかったなら、週に1回でも連絡をとるようにする、などです。

刑務所から出て、本当にやるべきこと

step
1
周りにあやまる

受刑によって迷惑を掛けた家族、恋人、職場、被害者にあやまります。出所当日しか、言えない言葉があります。出所当日だから「最小限の言葉」で誠意が伝わります。

被害者はもちろん、関係者は誰しも腹を立てていますが、「出所してすぐに、あやまりに来ました」と言えば、その行動自体が誠意になります。出所から時間が経てば経つほど、謝りにくくなり、周囲はさらに怒ります。「出所から1週間経ったのに、1ヶ月経ったのに、あいさつに来ない」と謝罪が遅れたことにも、腹を立てるのです。

だから、まずは出所したら、関係者に謝って回ります。これができたら、再犯しません。

step
2
まっすぐ家に帰る

遠くの刑務所に受刑した場合「せっかく遠くにきたのだから」と、出所後観光する人がいます。家族が出迎えの前日に、観光するならいいです。元受刑者が、出所後にうかれて観光する人は、再犯します。まずは、まっすぐ家に帰ることです。本当に観光したいなら、自分で仕事して、まっとうに稼いだお金で、家族を旅行に連れてくればいいのです。

仮釈放の場合は、保護観察所への出頭や、保護司さんとの面接に行かなくてはなりません。直行して、やるべきことをまず済ませること。

step
3
手続きをする

運転免許の手続き、年金や健康保険など、社会保険の手続きなどは、出所から早めに済ませましょう。印鑑と在所証明書を忘れずに持参します。

この記事を書いた人

安彦和美

元保護観察官:安彦和美

16年間法務省に所属し、刑務所出所者・ご家族・雇用主様との面談や家庭訪問を、年平均500回で行い、延べ5000回以上の相談歴があります。退官し、国家資格キャリアコンサルタントとして独立しました。

再犯防止のための社会的ケアは、仮釈放と保護観察付執行猶予のみです。満期出所と単純猶予には、当事者にも家族にもケアがありません。

ご本人様やご家族のお悩みを丁寧にうかがい、未来に向けて、専門的見地からアドバイスいたします。スマホやPCを使ったオンライン相談、全国からお申し込み可能です。

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