DVかも?と思ったら、すぐに専門家に相談
DVを受けている
デートDVを受けている
DVかもしれない
デートDVかもしれない
周りでDVを受けている人が居る
DVについて相談されたけど、どうしよう
こういう場合は、1分でも1秒でも早く、
3つの相談ダイヤルに連絡しましょう。
ご本人でなくても、周りの方でも、まずは電話です。
(1)犯罪被害者相談センター
DVは犯罪です。
相手は、配偶者であれ、恋人であれ、暴力を振るう人は犯罪者です。
DV受けている人は、被害者です。
何も悪くありませんので、まずは知恵と味方を集めることが大事です。
全国の都道府県に、必ずありますので、まずはここに電話をします。
このページは、相談室の写真が載っていて、雰囲気が分かるのと、
各相談室へのリンクへ飛べるのでオススメです。
https://www.nnvs.org/shien/list/
全国被害者ネットワーク>被害者支援センター一覧
(2)警察
殴った蹴られた、殺されそう、命の危険を感じる、子供が心配など、
一刻を争う場合は、
救急車119番と、警察110も電話します。
ただね、「これってDV?」と迷う場合、
いきなり110番はハードル高いという時は、
×××-0110 という、地元警察の固定電話に電話して、
「被害者相談窓口に、つないでください」と言います。
被害者相談窓口は、どの警察にも必ずあります。
すると、被害者相談窓口が出るので、
そこに「こういうことがあるけど、どうしたらいいか?」と聞くことができます。
男性職員と話したくない場合は「女性職員に話したい」と伝えましょう。
(3)弁護士
DVそのものも犯罪ですし、その裏側には、慰謝料、子供の親権、養育費、相手方親への対応、アルコールや薬物やギャンブルなど依存症、借金、労働問題など、さまざまな法律の問題が絡んできます。
DV加害者が、別離後にストーカーに変貌する場合も多いです。
なので、早い時期から弁護士に相談することが大事です。
できるならば、DV事案の経験が多い弁護士に頼みましょう。
とはいえ、弁護士にお願いするのはお金が心配、ですよね。
でもね、弁護士にお金をすいすい払えるほどのお金持ちは、そういません。そういうことは、弁護士さんが一番良く知っています。お金がないけど相談できる方法そのものを、弁護士さんに聞けばいいのです。
各地の弁護士会では無料相談窓口を設けています。
日弁連>犯罪被害者法律相談窓口一覧
https://www.nichibenren.or.jp/activity/human/victim/whole_country.html
弁護士=加害者の味方、というイメージがあるかもしれません。
今は、加害者も被害者も、どちらも弁護士さんがついてくれます。
ひとすじ縄ではいかない加害者に、立ち向かうには、プロの力が必要です。
素手で、素人だけで立ち向かわないこと、我慢しないことが一番大事です。
(4)性暴力被害者のためのワンストップ支援センター
性暴力を受けた場合、診察・治療・緊急避妊が必要な場合も多いです。
かかりつけで行きやすい産婦人科があれば、すぐに事情を話して受診しましょう。
産婦人科のかかりつけがない場合、どこの産婦人科に行けばいいか分からない場合は、
性暴力支援センターに電話して、性暴力被害に協力的な病院や医師を教えてもらうことができます。
全国の性暴力被害者のためのセンター一覧
相談窓口に電話するときのポイント
ポイントはひとつです。
被害者相談センターも、警察も、弁護士会も「全部」連絡すること、です。それぞれ、できることが違います。立場も専門性も違います。
もっといえば、電話に出た人が新人かもしれないし、ベテランかもしれないし、あなたの相談内容に、詳しいかもしれないし、別のことに詳しい人かも知れません。
1つの窓口、1人の相談員に頼るのではなくて、
たくさんの窓口に連絡して、
たくさんの専門家の知恵と味方を増やすことが大事です。
DVは、我慢するほどエスカレートする
DVは、殺人につながる重大な犯罪です。
これってDV?と思ったら、それは間違いなくDVです。
パートナーが怖い、イヤなことをされる、困っている、痛い、心配・・・
こう感じることは、全部、犯罪でありDVです。
DV加害者は、どんどんエスカレートします。
DV加害者は、優しいときと、暴力を振るうときと、交互にあります。
「もうやめる」と言ったりしますが、それは信用しないこと。
DV加害は、依存症の一種なので、病気です。
逮捕されても、刑務所行っても、治りません。
加害者更生プログラムに、自分から通い、数年続けられたら、ちょっと良くなる程度です。
「逮捕されたから、変わってくれるだろう」
「子供が生まれたら、良くなるだろう」
と期待するのは、命がますます危険にさらされます。
どんどんエスカレートするので、1日も1刻も早く、全力で離れ、逃げることが最善策です。
最後に:男性のDV被害者もいます
女性がパートナーに暴力をふるうDV加害者で、男性が暴力をうけるDV被害者というケースも増えています。恋人同士のデートDVでも、女性が暴力をふるい、男性が被害を受けることがあります。
男性DV被害者のほうが、世間体を気にしたり、相談を遠慮して、深刻な状態になる場合が多いのです。男性もDV被害を受けますし、男性もDV相談窓口を利用できます。